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「ジェンダー」以前に「男」と「女」があるんじゃないの?

こないだ、NHKの「爆笑問題のニッポンの教養」で上野千鶴子氏が出ていた回を観てたんだけど、その時に覚えた感想を文章で残しておきたいなと急に思ったので、ちゃちゃっと書いてみる。

記憶だけだから正確じゃないけど、上野氏はこう言っていたと思う。
「『男らしさ』とか『女らしさ』は社会が作り上げたもの(ジェンダー)。作ったものなんだから、人は後天的にどっちにでもなれる。私も、男にもなれるし女にもなれる」

で、それを見せようとして、彼女は萌え萌えのコスプレを着て爆笑問題の2人の前に現れた。

その時私が思ったこと。
「この人、バリバリに女じゃん」

萌え萌えコスプレだったからじゃない。
もう、根が思いっきりなのだ。
醸しだす雰囲気がもろに女。

前に、別のNHK教育の番組で観た時もはっきりと彼女は女だった。
聞き手は町永アナだったと思うけど、上野氏はやっぱり上のようなジェンダー論を彼にきつい調子でぶつけていた。
その様は、ジェンダー的な「女らしさ」は感じなかったけど、明らかに女のニオイがぷんぷんしていた。

私が思うに、男っぽさ、女っぽさって、後天的で社会的なジェンダーだけじゃなく、もっとそれ以前に生まれた時から持ち合わせてるんじゃないの?
もっと具体的に言うと、脳が男で生まれてくる人と、脳が女で生まれてくる人に分かれるんじゃないの?

だから、「性同一性障害」なんてのも発生するんじゃないだろうか。
身体は女として生まれてきたのに心(脳)は男として生まれてきた。
身体は男として生まれてきたのに心(脳)は女として生まれてきた。

例えばおチンチンついて産まれ出てきたら、親も親戚も近所の大人も、幼稚園や小学校の先生も友達も、入ったお店の人も、他、みんな彼を男の子として見て、そのように育て、接するだろう。
親は鉄砲とか自動車のオモチャを買い与えたり、男の子の遊びを教えたりするだろう。
男の子の友達が「キャッチボールやろうぜー」って誘ってくるだろう。
「ジェンダー」の観点で言えば、「男らしさ」を植えつけるように育て、接するわけだ。

しかし、人によってはそれに大いに違和感を覚え、拒否反応を示したりする。
女の子と女の子の遊びをしたがり、男の子の服とか持ち物の色に抵抗があったり。
心が女なので、他の女の子達がしているようにした方がしっくり来る。
おチンチンも邪魔。
恋の相手は男の子の方に魅力を感じる。などなど。

これは、ジェンダー論だけじゃ説明不可能じゃないだろうか。

これまでの男性優位の社会を咎めようとし、論争に勝ち抜くために徹底的に理論武装しているので、その手の番組において上野氏や田嶋陽子氏、福島みずほ氏などが言い負けているところを観たことがないが、彼女らのジェンダー論には多くの人が(女性も)違和感を感じているのではないだろうか。

社会が作り上げるジェンダーというものは確かにあるだろうが、その根っこには生まれながらの「女性性」「男性性」という生物学的な違いがあって、それがジェンダー形成にもかなり影響を及ぼしているのではないだろうか。

上野氏はどうがんばっても、男の真似はできても、男にはなれないし、他者からは男に見えないのではないか。
格好を男の物で固めて、しゃべらない、動かないなら別だが、10分ほど会話したら、女がテキメンに見えてしまうだろう。

とまあ、そんな感想を覚えたのだった。

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