萩乃露 吟吹雪45と鍋島 純米吟醸山田錦と鍋島 純米吟醸 兵庫県特A地区山田錦
新年明けましておめでとうございます。
年末から営業用の原稿(ネーム)をせっせと描いていて、新年を迎えたというのにブログが放置状態になってしまった。
最近は、ちょこっと何か書きたい時はツイッターがあるし、あれに慣れると長文を書くのが億劫になってしまう。
いったん書きだすとどんどん書くんだけど。
さて、私的に酒代が激減している昨今だが、年末〜年始はそれなりに飲むことができた。
正月は超うまい地酒を飲んでやろうと思っていたので、年末に而今やら山間やら村祐やらの新酒が手に入らないか画策したのだが、どうやら、これらの地酒は私がこのブログで2008年頃に紹介した当時とは比べ物にならないほどレア化しているようだ。
扱っている酒販店に常時張り付いてリサーチを続け、必要なら直接電話もかけ、常連客としてかなりの頻度で買っていて、店主とそれなりにコミュニケーションを取っていないと入手の目処が立たない。
それでも、十四代のように常軌を逸したプレミア価格がついていないだけましか。
而今や山間など、個人がオークションにかけて値をつり上げることはあるが、今のところ、酒販店がプレミア価格で売る状況にはなっていないようだ。
酒蔵がそれを許していないのかな。
正規の酒販市場でプレミアがついてしまうのは、酒蔵が「幻の酒」を普通酒と抱き合わせで売ったりするから生じるのだが、上記の蔵はそれをやっていないのだろう。
そもそも少量生産で、若い杜氏が自分の理想と情熱を表現するために造っている地酒だし。
扱う酒販店の店主の意識が高いというのもあるだろう。
抽選とかになって、入手が難しくなるのは仕方がないとしても、けっしてプレミア販売だけはしたくないという思いが強いのだと思う。
ゲキウマの地酒は、金持ちや好事家や、「幻の酒」を転がして投機的に扱うやつらには渡したくない、本当に飲みたい一般の酒好きに届けたいという信念があるのではないか。
さて、上記の地酒は手に入りにくくなったので、今回はそれらと全く遜色のないうまさで、しかも楽に手に入るゲキウマ地酒をご紹介。
昨年12月〜今年にかけて飲んだ3本である。
「萩乃露 純米大吟醸 吟吹雪45 槽場直汲み(ふなばじかぐみ) 中汲み生酒2010 1800ml 3.990円」

萩乃露は2008年の夏に「萩乃露 純米大吟醸 槽場直汲み 中汲み生酒 1800ml 3.990円」をこのブログで紹介している。
その時の感想は「これはすごいです。とろみを感じる濃厚な旨味、甘味。ただ甘いだけじゃなく、華やかな吟醸香もちゃんとある。それでいてキレが超高速。これまで飲んだ中で一番うまいを更新したかも。」だった。
今回、値段も同じだし、名前はちょっと変わったが同じ作りの酒だろうと思い、吟吹雪45を買った。
吟醸香、しっかりある。
キレは超高速。
甘みは……前回の記憶よりは10%くらい減ってるか?
旨みも5%程度減?
とろみとなると、それほど感じない。
その分、若干、酸度が上がっているのかな?酸味を感じるほどではないが。
といっても、これがもし初めて飲んだ萩乃露ならば、十分な甘みと旨みだと感じていたかもしれない。
そのくらいハイレベルなのは確か。
どうもこの1〜2年、而今もそうなのだが、酸を多めにして、スッキリと飲めるように調整しているような気がしてしょうがない。
全国に名が知れるようになり、東京などの一流料亭にも置かれるようになってきて、一流の料理人やそのお客さんの好みにシフトしてきたのかな。
料理人は料理の味を引き立てるものとして酒を位置づけていて、私のように「酒を存分に味わうためにうまいツマミも食う」という感覚ではない。
だから、料理の味を邪魔しないスッキリ系の酒を選ぶ。
もちろん、ただの端麗辛口スッキリ系ではない。
今や、そんな酒は初心者がだまされるだけの酒だということを地酒ファン達は皆知っている。
酸度が高いと、元々甘みが多くても、舌が甘味を感じる度合いを抑えて、スッキリ感が出るのだ。
甘み自体を減らすのではなく、酸がうまい具合に甘みをコントロールしてくれる、そんな酒が実は本物の日本酒通が好む本物の地酒なのかもしれない。
しかし、私はとろみを感じるくらいの甘みと旨みを前面に出した地酒が好きだ。
下手すると雑味が顔をのぞく恐れもあるくらいに米の本来の味を酒の中に残しておいてほしい。
だいたい、ワインなら原料のブドウには酸味があるので、それを引き出す思想はわかるが、米(ご飯)には酸味なんかないじゃないか(厳密にはあるけど、ご飯食って「酸っぱくてうまい」と言う人はいない)。
米にあるのは甘みと旨みである。
これを最大限に引き出すのが日本酒の本質であって、酸は邪道なのではないか?
ハア ハア
興奮して長くなるので、次の地酒に。
「鍋島 純米吟醸 山田錦 2010新酒 1800ml 3.360円」

これは文句なし!
とろみをはっきりと感じた。
甘み文句なし、米の旨み文句なし。
米というフルーツから搾り取った米ジュース!
而今の一番旨かった頃と比べて遜色ない。
この酒も2年後くらいにはレア物になってしまうのだろうか。
私がブログで紹介した地酒って、どんどんレア物になっていくんだよね。
別に私が書いたからじゃないだろうけど、ゲキウマの地酒にはみんなの目と舌がすぐに集まるからなあ。
とにかく、この酒は酸度高めにシフトしないことを祈るばかりだ。
「鍋島 純米吟醸 生酒 兵庫県特A地区 山田錦100% 720ml 1.750円」

これは、上の2010新酒と比べるとスッキリしている。
酸度が少し高いのかな?
酸味はあまり感じないが、甘みを抑えているのかも。
値段も1800ml だと3,500円と2010新酒より高いので、一流料亭用か?
十分うまいんだけど、これを買うなら2010新酒の方が私にとってはお得感が高い。
さてさて、今年こそは新連載を取って、ゲキウマの地酒を好きなだけ飲めるようになりたいものである。
がんばりますので、応援よろしくお願いいたします。
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