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2010年12月

大槻義彦教授の科学観には哲学がない

テレビ等で有名な早稲田大学名誉教授の大槻義彦さんと作家の山口敏太郎さんがバトルをしているようだ。
http://npn.co.jp/article/detail/25328589/

で、このバトル自体には特に興味はないのだが、大槻さんのブログを読みに行ってみて、ちょっと気になることがあった。

2010年12月10日 の記事【科学観の教育】で大槻さんは以下のようなことをおっしゃっている。(以下、引用部分は青字)

まったく同感です。日本の教育は哲学不在です。
世界観、宇宙観、物質観、生命観など哲学にふれることなく、ただ『実学』の教育がこの国の伝統的な教育でした。これは、明治以来の『富国強兵』の教育の中心でした。
つまりこの国では、ものを考えない教育が行われてきたのです。そのほうが余計な批判も起こらず、国を強くするためには必要でした。
しかし、今、このような哲学不在の教育の破綻が起こりつつあります。

これにはある程度賛成だ(学校教育に哲学が不在という部分)。
フランスなどは小学校から哲学の授業をやっているそうだし、日本も世界観、宇宙観、物質観、生命観などを子供の頃からしっかり教えればいいのにと常々思っている。

しかし、大槻さんはこの記事に関連して、2010年12月21日 (火)【哲学書】の記事で、読者から寄せられた以下の希望、

それならこの記事の内容に相応しいおすすめの哲学書などがあればぜひとも紹介していただきたいです。

に対して、

とくにお薦めするほどの哲学書は知りませんが、若い頃とくに熱心に読んだのはエンゲルスのもので、唯物論、唯物弁証法などを勉強しました。

としか答えていない。
エンゲルスの唯物論だけで子供〜学生達が世界観、宇宙観、物質観、生命観など を勉強って、それはあまりに偏り過ぎた思想教育ではあるまいか。

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奈良萬 純米生酒 おりがらみ

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「奈良萬 純米生酒 おりがらみ 1800ml 2.730円」を買ってきた。

一口飲んで……う〜む、ちょっと甘みが薄いかな。

例年の奈良萬のイメージと、さらにおりがらみ(タンクの中の絞る前のもろみが少し入っている)ということから、かなりの甘みを期待していたので、そのギャップが出たかも。

個人的な見解だが、毎年、奈良萬はただの純米でも純米吟醸と遜色ない甘さがあるという印象の酒だ。
あとは、貴なんかもそう。

而今とか三重錦だと、純米吟醸と純米ではだいぶ差がある。
純米吟醸は買ってきて封を開けて飲んだ瞬間からとろ〜っとした甘みがあるのに比べて、ただの純米の方はじっくりと3日以上、常温でいじめてあげないと甘みが出てこなかったりする。

ただ、これは好みの問題で、純米には食中酒というか、メシ食いながらオヤジが晩酌するって役割?があって、そういう方向の方が好まれやすいかも。
奈良萬も今年のはそっちの方向に行ったのかもしれない。

でも、うちの玄関付近で数日常温保存し、飲み進んでいって、下の方に溜まっている「おり」がたくさん混ざる頃にはだいぶ違ってくるかも。
1升瓶で飲んでいく時の楽しみがそこにある。

この酒に合わせた今晩のツマミは自作の「ビンチョウマグロの昆布じめのヅケ」
作り方は簡単で、サクで買ってきて切って、桃屋の塩だれ&醤油&同量の緑茶&出汁昆布に5時間ほど漬けただけ。
かなりうまい!純米酒に合う!

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ツマミを自作すると、酒が異様においしく感じるので、皆さんも試してみて下さい。

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東京都の規制条例は全てのマンガ誌に及ぶ

ついに東京都の規制条例が通っちゃたわけだけど、ツイッターとか見ていても、ほとんど誰もこれから青年誌他の普通のマンガ誌で起こるであろう表現規制 に関しては触れていないような気がする。

多くの人は、少年誌、少女誌などの子供が買うマンガ誌で法に触れるエロ表現ができなくなるが(これはこれで大きな問題だが)、青年誌や劇画誌や4コマ誌などこれまで大人が中心に買ってきたマンガ誌ではこれまで通りのレベルで表現は自由だと思っているんじゃないだろうか。

でも、ビッグコミックとかスピリッツとかヤングジャンプとかモーニングとかアフタヌーンとか漫画アクションとか漫画サンデーとかみこすり半劇場とか本当にあったゆかいな話誌だとかも、現状、書店やコンビニ等で18歳未満の子供も買えるわけだ。
都条例が規定しているゾーニングにおける成人指定のコーナーで売られているわけではないのだから。

石原都知事や猪瀬副知事は「表現の自由を規制しているわけではない。書きたいものを書けばいい。ゾーニングの問題だ。」(大意) というようなことを再三述べているが、実際にはあらゆる雑誌における表現の自由の規制につながってしまうと私は思う。

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石原都知事はマンガ界の自主規制の実態を知ってるの?

http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/101130/tky1011302135012-n1.htm
取材陣から自主規制の現状を聞かれると 「自主規制が徹底していないから。氾濫に近い形だから制限せざるをえない。みんな我欲だよ。我欲でみんな反発する」

石原都知事はマンガ業界の現場を全く知らないのだと思う。

25年、マンガを描いてきた私は、編集現場の自主規制がかなりきついことを身をもって知っている。

今回の改正案では、
刑法や民法に違反する性行為を「不当に賛美し誇張するように描写された漫画等」 が規制を受けるそうだ。
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/101122/tky1011222243015-n1.htm

私としては前回の非実在青少年がかかわる性行為 よりもさらにやばくなったような気がする。
編集現場(とマンガ家)がさらに萎縮して自主規制度を高めるのではないかと。

例えば、「他人のセックスを盗撮して楽しむ」のも一つの性行為だろう。
無論、盗撮は違法である。

昔、私は『気分は形而上』というマンガの「オタク学生武沢君」というシリーズの中で、武沢君がラブホの天井に小型CCDカメラを仕掛けて盗撮するというネームを描いた。
うろ覚えだが(自分で描いたくせに)、彼女を必死にラブホに誘い、その理由が他人のカップルの盗撮のためだった、みたいなオチだったと思う。

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