簗瀬参院予算委員長に失望した
今日から『実在ガキんちょ日記』の下描きなので、ずっと国会中継のやり取りをテレビで聞いていたが、相変わらず全然「政権交代」した感じがない。
政権交代したんだなあ、と感じたのは例の「事業仕分け」くらいだ。
これはたしかに、自民党政権時代が続く限りやらなかったんだろうなあ、と私も思った。
国会でのやり取りもかなり変わるのだろうと思った国民は多いのではないか。
自民党時代のように、大物議員のスキャンダルが発覚した際、
「それに関しましては捜査中ですので答弁は差し控えたい」
「判断はご本人がされると思う。私からあれこれ言うのは差し控えたい」
「参考人招致や資料提出に関して、国会でお決め下さればそれに従う(数はこっちが上だから通るわけない)。」
みたいな答弁を繰り返してのらりくらりと逃げ続ける様をテレビ中継で国民に見られれば、その場では逃げおおせても、どんどんマイナスイメージが広がって選挙では痛い目に遭うと民主党は自民党政権時代に学習したはず。
新政権では目の覚めるようなスッキリ答弁をしてくれるだろうと期待した国民は多いに違いない。
しかし、全くの期待外れ。
しかも自民党政権時代よりもひどい。
もう20年以上、国会中継ウオッチャーをやっている私だが、今日のは特にひどかった。
自民党の森まさこ議員が、
「政治資金収支報告書を毎年自分で確認していますか?全ての閣僚にお聞きします」
という質問をすると、すかさず民主党の簗瀬参院予算委員長がこう言う。
(以下、私のおおざっぱな記憶だけで再現する)
委員長「どの大臣に聞いているのですか?」
森「全大臣です。順番にお願いします」
委員長「大臣を指名して質問して下さい」
森「……わかりました。菅大臣、亀井大臣、福島大臣、岡田大臣……(以下、全部名前を言う)」
委員長「ちゃんと1人を指名して下さい」
森「は?」(委員会室は民主党、自民党他議員達のヤジの嵐)
森「……では、菅財務大臣に」
委員長「質問は何ですか?」
森「え?先ほどお聞きした通りです」
委員長「ちゃんと質問をして下さい」
森「……え〜、菅大臣にお聞きします。政治資金収支報告書を毎年自分で確認していますか?」
委員長「(すごくゆっくりした口調で)財務、大臣、菅、直人君」
菅「見ております」
森「委員長」
委員長「森ま……」
森「次は福島……」
委員長「ちゃんと私が指名を言い終わってから質問して下さい」
森「……」
委員長「森、まさこ、君」
森「次は福島大臣、お願いします」
委員長「質問は何ですか?」
森「は?もう言ってますが」
委員長「福島大臣への質問をちゃんと言って下さい」
ずーっと、こんな感じ。
民主党議員からのヤジもひどく、途中で何度も委員長が質疑のやり取りを遮って、
「皆様に、お願い、いたします。不規則発言で、質問が、聞き取れません。どうか、ご静粛に」などとゆっくり注意をうながす。
民主党に都合の悪い質問が続くので必死に防御している様がありあり。
これまでに自民党もやってきたことだが、これじゃ何のための政権交代なんだか。
これ、今夜のテレビ各局のニュースはどこまで紹介するだろうか。
せいぜい、途中で亀井大臣が「そんなくだらん質問に答える必要ない」とヤジを飛ばしたシーンを映す程度なんだろうなあ。
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