モーニング増刊の取材旅行で奥大井の奥に行ってきた
12日から昨日まで4日間、静岡県の大井川鉄道と、さらにその終点から奥の奥まで行ってきた。
週刊モーニングの「鉄」増刊のための取材旅行だ。
当初は旅程だけもらって、自分1人で行かされるのかと覚悟していたが、ちゃんと担当編集者がついてきてくれた。
担当氏は私と同い年で、私がモーニングで連載を持っていた時の担当だった人。
鉄道と山登りのベテランで、体力も十二分にある。
もう、どんだけ引きずり回されたか。
こっちは運動不足が著しいのでホントに死ぬ思いでついていった感じ。
ぶっちゃけて言えば、この担当氏が行きたかった旅程そのものなのだ。
でも、実に爽快な体験でもあった。
男の本能が呼び覚まされた。
いや、男も女も関係ないか。
うちのニョーボなんか、ものすごくうらやましがってるし。
そのダイナミック極まりない旅行は、夏に発売予定のモーニング増刊で詳しくマンガに描くとして、当ブログではざっと行程だけご紹介。
1日目。
名古屋から新幹線こだまに乗って浜松へ。
浜松から在来線で金谷へ。
JR金谷駅の隣にある大井川鉄道金谷駅で担当氏と合流。
金谷駅からSLに乗って千頭駅へ。
千頭駅からミニ列車に乗り換えて尾盛駅で降りる(ここで車掌さんと一悶着ある)。
尾盛駅から下に戻って、接岨峡温泉駅を通過して、次の奥大井湖上駅で降り、そこから歩いて(歩いてですよ、山奥なのに)接岨峡温泉へ。
民宿で1泊目。
2日目。
接岨峡温泉駅から上に向かい、2つ先の閑蔵駅で降りて、またまた歩いて接岨峡温泉駅に戻る。
そこからまたミニ列車で大井川鉄道終点の井川駅へ。
井川から渡し舟で井川本村へ。
「絵本の里」で食事(アクシデントあり)。
そこから予約していたタクシーで奥大井のさらに奥に向かう。
途中、白樺荘というところで降ろしてもらい、つげ義春の世界みたいなレトロな無料温泉に入り、またタクシーに乗って上へ上へと向かい、畑薙ダムへ。
もう、ケータイはとっくに圏外。
そこから東海フォレストのバスに乗り換えて、一般の車などは通れない私有地の私道をどんどん上の方に、山奥の奥の方に、入っていく。
いやはや、ものすごい悪路。
車に乗ってるだけで疲労困憊しながら、2泊目の宿、「二軒小屋」に到着。
南アルプス登山の起点になる宿泊所だ。
3日目。
朝から転付(てんづく)峠に登る。
二軒小屋からさらに600メートル上の標高2020メートルまで、担当氏について必死に登る。
登りきったところの展望はこれまでの人生で最高。
こんなにスカッとしたことはない。
二軒小屋も最初はボロボロの山小屋なのかと思っていたが、案に相違してぜいたくな別荘って感じ。
こんな超山奥なのに、シェフが一流でメシがやたらうまくて、従業員さん達は皆すごく心のこもった対応をしてくれる。
山が好きな人達って、どうしてこんなにいい人が多いんだろう。
4日目。
朝、体が全く動かないくらいの筋肉痛。
それでもなんとかそこらを散歩して体をほぐす。
バスで帰路につく。
おとといの運転手さんが特別に白樺荘まで行ってくれて(当初は畑薙ダムから白樺荘まで歩く予定だった。山のワインディングロードを5キロも)助かる。
そこから井川の自主運行バスというのに乗って井川駅まで戻る。
井川から一気に金谷に向かって帰る予定だったが、時間があったので、途中で接岨峡温泉駅すぐそばの森林露天風呂に入る。
あとは一路名古屋に向かい、昨晩ようやく家に帰り着きました。
今日はもう、ちょっと歩くのも困難なくらいの全身筋肉痛。
でも、体調はいい。
というか、いつもは慢性的に不調な内臓が快調。
それと、視力が明らかに良くなってる。
旅行中は視界のほとんどを遠景が占めてたもんなあ。
しかも緑ばっかり。
とまあ、流れはこんな感じだが、マンガになるようなネタが起こりまくりだったので、ぜひ、夏のモーニング増刊をお楽しみに。
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