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麻生はマスコミに勝てるか

タイミングを外さないように、もう1つ書いておく。

おとといあたりから「麻生総理は小泉内閣の総務大臣だった頃、郵政民営化に反対していたので、郵政選挙で大量の議席を得て成り立っている今の自民党政権で総理をやる資格はない。反対ならあの時辞任すべきだった。今、民営化見直しを言うのなら、解散して国民の信を問い直すべき」というマスコミ論調が新聞やテレビのニュースで飛び交っている。

どうしてもっと正確に情報を国民に報じようとしないんだろう。

麻生は総務大臣の時、小泉総理の郵政民営化案に当初反対していた。これは事実。

だが、党で、政府で、民営化でいくという結論が出て、最終的には内閣の一員としてそれに従った。この時点で麻生は民営化には賛成したことになる。

で、実際に民営化した。麻生もそれに協力した。結論が出てからは(心の中だとか、身近な人間にぼやいたとかはあるかもしれないが)公的には民営化に反対はしていない。各所で自ら民営化のPRもしている。法律を通す際にも国会で賛成票を投じた。

今回、総理として国会答弁で「あの時、最初は民営化に反対だった」とは述べたが、「今も民営化に反対だ」とは言っていない。
「見直す時期に来ている」とは言ったが、それは民営化自体を見直して国営に戻すという意味ではない。
「4分社化などが今の情勢でも正しいのか、国民の利益になるのか、民営化の在り方を見直す時期に来ている」と述べたに過ぎない。

そして、民営化に関する法律の中に(詳しく調べていないので付帯決議とかかもしれないが)、「3年ごとに民営化の在り方について見直す」と書かれている。今年の3月がその3年目にあたる。
民営化委員会も存在しており、そこは見直しも含めて議論する場所である。麻生はそこに委ねて、具体的にどうこうは今自分の立場からは言わないと言っている。

これらが客観的な事実であって、マスコミの論調がいかに大衆をミスリードさせようとしているかがわかると思う。

国会答弁であんな言い方をしたら、またマスコミや野党がここぞとばかり攻め込んでくるのはわかっているはずなのに、また繰り返す麻生はアホだ、という人も多かろう。私もそう思う。

しかし、麻生は、今、ネットを通じて国民に広がっているマスコミ不信の空気をあの歳で(普通はパソコンもやらない)しっかり感じ取っており、こんだけ叩かれるんなら、いっそ政権をかけてマスコミと真っ向から大勝負してみようという気になっているんじゃないかとさえ思えてくる。

自分の祖父、吉田茂もマスコミにはさんざん叩かれた。幼少の頃はそれで自分まで白い目で見られたそうな。その時からの積年の恨みをここで晴らそうとしているのか。
10年前なら絶対無理だったが、今はネット世論がある。ネットは、マンガ好きでオタクに理解を示す麻生に対して肯定的な評価をしてくれる人がかなりの割合いる、と麻生はふんでいるのだろう。ネットはマスコミが嫌いだ。麻生はもしかしたらネットの力の後押しでマスコミに勝てると思っているのかもしれない。

徹底的にマスコミに叩かれて叩かれて、5月頃に、野党との(マスコミとの)争点を明らかにして、ついに解散総選挙に打って出る。
その結果、日本初の、マスコミに勝利した政権として認知されることを目指しているのではないか。

それはそれでアブナイ政権だなーとは思うけども。

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