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2009年2月

営業しなくちゃ

SPA!の連載マンガ『時事うああジャーナリズム』が3月一杯で終わってしまう……。

去年の暮れ、TBSの「情熱大陸」にSPA!の新しい編集長さんが出演していて、その中で、編集長になったが給料のアップは辞退したとか、どう経費削減していくかで大変などと話しておられたので、なんとな〜く悪い予感はしていたのだが、この4月からの誌面リニューアルとページ数削減に伴い、私の連載は打ち切りとなってしまった……_| ̄|○

その「情熱大陸」にはちょうど私の担当編集者さんも出ておられて、年末の挨拶のメールでこちらから「テレビ観ましたよ〜」みたいなことを書いたのだが、返信ではそこには全く触れられなかったので、さらに悪〜〜い予感が強まっていたのだ(〜=〜|||)。すでにあの時点で打ち切りが決まっていたのかもしれない。

描いてきた原稿の枚数は単行本の第2巻を出す分には余裕で達しているのだが、どうやら出せる確率は五分五分という感じのようだ。うまくピックアップして、何らかの切り口を加味できれば可能かもということだった。

いずれにしても、私からいきなり持ち込みに行ったにも関わらず、快く連載仕事を下さったSPA!編集部には本当に感謝しています。非力で、売り上げに貢献できなかったのがとても残念です。いつかまた何かの形で恩返ししたいと心底思います。4年間、本当にありがとうございました。

さて、去年秋に『けつちゃん』が終わって収入が激減したばかりだというのに、4月からはさらに大幅減となる。
マジでやばい。4月から新しい連載仕事を取らないとマジで生活できなくなる。

『けつちゃん』が終わってから、ずっと持ち込み用の新作の構想を練っていて、ようやく形が決まってネームを作り始めたところだが、さらに急がねばならない。
新作は4コママンガ。できれば週に4ページくらいは描きたい。女性キャラが主人公で、他にも彼女の周りにユニークなキャラを量産していくつもり。何も考えずに思いっきり笑える4コマギャグマンガに仕上げていきたいと思う。

ニョーボには「新しい連載仕事を取るまで酒は買わない」と宣言してしまった。
もう、とにかく春を自力で引き寄せるしかないのであった。

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もし、編集者さんがこのブログを読んで下さっていて、私の作品に興味がおありでしたら、ぜひgokiki1357uaa@mail.goo.ne.jpまでご連絡下さい。すぐに仕事専用メールで返信いたします。
もちろん、上記のテーマではなく、別のこういうマンガを描いてほしいというご希望をいただければ、喜んでお受けいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

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村祐 純米大吟醸生原酒

きのうの夕方、「村祐 純米大吟醸生原酒 1800ml 3,150円)が届く。
19BY(仕込み年度が平成19年)のお酒の再出荷だそうで、去年(平成20年)の3月にこのブログで紹介した「村祐 純米大吟醸亀口取り生19BY(1.8ℓ3,465円)」と同じ仕込み年度。

もろみを含んだ酒が入った布袋を木製の舟の上に置いて、まだ圧力を加えていないうちから自然に染み出して亀口(舟の先の部分)から流れ出る部分を、そのまま瓶詰めしたのが「亀口取り」。雑味が少なくて味のにごりが少ない。

「亀口取り」の表示がつかないこの生原酒は、最初のほとばしりが終わった後、加圧して絞り取る部分。雑味も増えるが、もろみ中の様々な成分もたっぷり含まれる。

去年、2本飲んだ亀口取りと味はどう違うのか。興味津々で飲んでみた。

…………うおー…………うわー

激ウマ!

なんという甘味、ものすごく深い甘味。
でも、あっと言う間に舌からノドからスッキリと消えてしまうすさまじいキレ。
うま過ぎて思考停止である。

去年の亀口取りの味の記憶がそのまま甦ってくる感じだ。少量生産なので同じタンクかもしれない。
でも、去年のよりも熟成感がある。亀口取りではないのに、こっちのほうがむしろ雑味が少ない感じだ。
1年寝かした効果だろうか。甘味もこっちの方が増しているかもしれない。
これで亀口取りよりも値段が300円安いとは。ネットで見てすぐに注文を入れてよかった。

20BYの「村祐 純米大吟醸亀口取り生」も注文して手に入れてある。
こっちはできれば冷蔵庫で半年寝かしたいところ。
でも4月までもたないだろうな……。

09

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麻生はマスコミに勝てるか

タイミングを外さないように、もう1つ書いておく。

おとといあたりから「麻生総理は小泉内閣の総務大臣だった頃、郵政民営化に反対していたので、郵政選挙で大量の議席を得て成り立っている今の自民党政権で総理をやる資格はない。反対ならあの時辞任すべきだった。今、民営化見直しを言うのなら、解散して国民の信を問い直すべき」というマスコミ論調が新聞やテレビのニュースで飛び交っている。

どうしてもっと正確に情報を国民に報じようとしないんだろう。

麻生は総務大臣の時、小泉総理の郵政民営化案に当初反対していた。これは事実。

だが、党で、政府で、民営化でいくという結論が出て、最終的には内閣の一員としてそれに従った。この時点で麻生は民営化には賛成したことになる。

で、実際に民営化した。麻生もそれに協力した。結論が出てからは(心の中だとか、身近な人間にぼやいたとかはあるかもしれないが)公的には民営化に反対はしていない。各所で自ら民営化のPRもしている。法律を通す際にも国会で賛成票を投じた。

今回、総理として国会答弁で「あの時、最初は民営化に反対だった」とは述べたが、「今も民営化に反対だ」とは言っていない。
「見直す時期に来ている」とは言ったが、それは民営化自体を見直して国営に戻すという意味ではない。
「4分社化などが今の情勢でも正しいのか、国民の利益になるのか、民営化の在り方を見直す時期に来ている」と述べたに過ぎない。

そして、民営化に関する法律の中に(詳しく調べていないので付帯決議とかかもしれないが)、「3年ごとに民営化の在り方について見直す」と書かれている。今年の3月がその3年目にあたる。
民営化委員会も存在しており、そこは見直しも含めて議論する場所である。麻生はそこに委ねて、具体的にどうこうは今自分の立場からは言わないと言っている。

これらが客観的な事実であって、マスコミの論調がいかに大衆をミスリードさせようとしているかがわかると思う。

国会答弁であんな言い方をしたら、またマスコミや野党がここぞとばかり攻め込んでくるのはわかっているはずなのに、また繰り返す麻生はアホだ、という人も多かろう。私もそう思う。

しかし、麻生は、今、ネットを通じて国民に広がっているマスコミ不信の空気をあの歳で(普通はパソコンもやらない)しっかり感じ取っており、こんだけ叩かれるんなら、いっそ政権をかけてマスコミと真っ向から大勝負してみようという気になっているんじゃないかとさえ思えてくる。

自分の祖父、吉田茂もマスコミにはさんざん叩かれた。幼少の頃はそれで自分まで白い目で見られたそうな。その時からの積年の恨みをここで晴らそうとしているのか。
10年前なら絶対無理だったが、今はネット世論がある。ネットは、マンガ好きでオタクに理解を示す麻生に対して肯定的な評価をしてくれる人がかなりの割合いる、と麻生はふんでいるのだろう。ネットはマスコミが嫌いだ。麻生はもしかしたらネットの力の後押しでマスコミに勝てると思っているのかもしれない。

徹底的にマスコミに叩かれて叩かれて、5月頃に、野党との(マスコミとの)争点を明らかにして、ついに解散総選挙に打って出る。
その結果、日本初の、マスコミに勝利した政権として認知されることを目指しているのではないか。

それはそれでアブナイ政権だなーとは思うけども。

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新聞記者はフィクサー志望?

産経新聞の福島香織記者が書いている「記者ブログ」が面白い。
特に1月23日の記事は興味深かった。
中でも、ここ。
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■ というわけで、政治部記者の中にはみずからを、政治のプレーヤーの一員だと思う人もいる。麻生首相のバッシング報道がいちばんさかんだったとき、某新聞社の記者がこんなセリフをいっていた。「ここまできても麻生政権を解散に追い込めない今の政治部記者はなさけない。昔の政治部記者なら、今頃麻生政権は解散になっていた」。報道の力によって支持率を上下させたり、内閣を解散させたり、すきな政治家を首相に押し上げたりやめさせたりできる、そういう影響力の行使こそ、政治部記者の醍醐味、といいたげである。是非論はともかく、権力ゲームの片棒をかつぐ、あるいはフィクサーになることを望む、そういう政治部記者が存在することは確かだろう。
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政治を動かす力の一端になりたいという心理はわからないでもない。選挙の1票じゃ、あまりにも自分と政権との距離は遠い。
でも、新聞は(テレビの報道も)社会の公器であって、フィクサー的なシステムとして使うのはおかしいだろう。国民の大半がマスコミと野党の論調に同意できている状況ならまだしも、例えば報ステの古舘伊知郎キャスターやその隣にいるコメンテーターの、あのあからさまな印象操作願望丸出しの言い分にほぼ全部「うん、うん」とうなずける人は視聴者の1割もいないんじゃないだろうか。

政権の方がはっきり間違っていて、マスコミと野党がそれを是正してくれるという図式が成り立っているのならいい。
だが、私には今の状況は逆に見える。

例えば去年、アメリカの経済が一気に破綻したのを受けて、麻生総理が定額給付金他の緊急経済対策を出した。
定額給付金に対して、最初のマスコミの反応は「ばらまきだ」「金持ちにも配るのか」だった。
そこで、政府がその声に対応して所得の上限を設ける案を出す。
そしたら今度は「地方自治体の事務作業が大変だ」と言い出す。日頃は公務員に対して「お役所仕事」だの「税金ドロボー」だのと批判しているのに、こういう時だけ公務員の肩を持つ。
「全所帯に配る」と政府が当初の方針を貫くと、今度は「ぶれまくる麻生」などと言う。

もし、最初からマスコミも野党もゴチャゴチャ言わず、潔く今は100年に一度の国難なのだから自分たちが折れよう、と麻生総理の出した対策をとりあえずは肯定して、次々とスムースに実行されていたら、日本経済は今よりましになっていたのではないだろうか。マスコミが揚げ足取りばかりしてダメだダメだと騒ぐから株価もどんどん下がったのではないか。本当に大事な時は政権を持ち上げろ。それができないなら黙ってろ。

それじゃ戦前の「大本営発表」と同じだとマスコミも野党も言いそうだが、国民のためにプラスになる場合は何の問題もないじゃないか。

政権交代はその後でも十分可能だ。麻生がアホタレだってことはみんなわかっている。国民はアホじゃない。
そろそろ限界だ。1回替えてみよう。政界大再編させてわかりやすく組み換えたい。そう思っている。

しかし、今のマスコミ・野党は、国民が経済的にますます窮地に追いつめられようとも、むしろそれすら利用してここは何としても政権転覆だ、と政治ゲームに意気込んでいるだけのように見えて仕方がない。
それだけ日本はまだまだ豊かで余裕があるということか。だったらそれもこれまでの自民党政治の貯金ではないのか。

ただ、不思議なのは、これまでに私が会ったことのある新聞記者やテレビマン達は皆、さほど左翼っぽくはなかったことだ。皆さん、とても客観的に政治を見ていて、中には紙面の論調に反してかなり右寄りの人もいた。
これも福島記者のブログを見て氷解した。新聞もテレビも最終的に表に出る論調は偏っていても、その裏には当然のごとくいろんな考え方の社員がいて、その中でパワーゲームがあるのだ。

しかし、それでいいというわけではない。
新聞記事もテレビのニュースも、極力、記者やディレクター、キャスターなどがバイアスをかけないことを心がけてほしい。社説やコメンテーターの主張は両論併記に。あとの判断は国民にまかせる。

これまではマスコミそのものを根本から批判できるマスコミはいなかった。
でも、今はネットがある。
もうみんなマスコミの欺瞞性には気づき始めている。
そこにいち早く対応してチェンジできるマスコミやマスコミ人だけが生き残れるのだと思う。

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NHK杯将棋トーナメントで時間切れ負け?

きのうの日曜日、昼過ぎに起きて、とりあえず脳ミソを覚醒させるために、矢内女流名人対清水女流王将の女流名人戦をネット観戦することに。
報知スポーツのサイトに行って、棋譜中継画面を開く。
このタイトル戦は解説コメントがつかないので、2ちゃんの将棋板にも行く。
「女流名人戦」スレを探そうとしたら、「NHK杯佐藤−金井戦 時間切れ問題を検証するスレ」というタイトルのスレが上がっている。

ええっ?今日のNHK杯将棋トーナメントでどっちかが時間切れ負けしたの?

プロの棋戦で時間切れ負けするところを私はまだ見たことがない。
持ち時間(名人戦なら9時間、棋聖戦なら5時間、NHK杯は早指し戦なので15分&考慮時間10分など)というのがあるが、それがなくなってしまってもただちに負けるわけではない。
最後は一手につき60秒以内とか30秒以内に次の手を指せれば、どっちかの王様が詰んでしまったり、他の反則(二歩とか)を犯したり、千日手などにならない限り、勝負はえんえんと続く。

秒読みは、アマチュア棋戦だとたいてい対局時計というのを使うので、1秒でも切れたら容赦なくブザーが鳴るが、プロ棋戦は人間の記録係がつく。
記録係はプロ養成機関である奨励会の会員が受け持つので、当然、ルールを厳密に守るわけだが、なにしろ人間だし、プロ棋士より格が下なので、「7,8,9」ときて、「10」を言うタイミングになってても、棋士が手を動かして指そうとしている途中なら、「10」の発声を本能的に躊躇し、そのまま指させてしまうことも、長いプロ将棋史の中ではけっこうあったんじゃないかと推測する。

なんにしても、「10」を読ませられそうになる記録係はたまったもんじゃない。ギリギリの攻防で両者「9」まで読まれてシュバッと指すような応酬が10手、20手と続くだけでも、記録係は精神的に疲労困憊だろう。
ビルの屋上のフェンスの上をふらつきながら歩いている人を見つけてしまい、グラッときては、「うわ、落ちる!」足がつるっときて「ああっ、ダメだ」よろよろっ「ひゃ〜〜〜」みたいな、立ち会わされる側の恐怖。
で、いよいよ落っこちちゃった!その瞬間を凝視する義務がある!なんて状況は地獄である。マジで胃がキュ〜〜ッとチョウチョ結びになるかもしれない。

まさかまさか、そんなシーンが今日のNHK杯で起こったのか?

女流名人戦のネット中継画面を開きつつ、気になってしょうがないので、録画予約しておいたNHK杯将棋トーナメントを再生してみる。

中盤に入る前に両者長考の応酬。
解説の阿久津六段「両者、終盤に入った頃にはすでに時間が残ってない状況になりそうですねえ」
聞き手の中倉女流二段「最後はスリル満点の展開が待ってるんでしょうか」
などと言っている。
この予感が的中どころか、プロがテレビ棋戦で時間切れ負けという、予想を超えた衝撃シーンが出てくるのか?
記録係の荒木三段は「10」を読んだ瞬間、ぶっ倒れて救急車で運ばれるんじゃないか?

そのシーンは、番組が始まってから1時間11分35秒頃に起こった。

佐藤棋王が自分の5七の飛車に、秒読み8秒目が読まれると同時に指をのせ、そのまま自分側に引こうとした時、飛車がクルンと裏返って龍になり、あわてて戻そうとして盤の下に駒を落としてしまった。
その間に「9」が読まれ、さらに一瞬の間があく。
私の見たところでは、「10」の瞬間から0.1秒くらい遅れた時、佐藤棋王の左手の指が升目の5九の地点を触って指し示していた。もう、駒を拾って盤に置く余裕はないと判断したのだろう。
ちなみに、手で指し示せばルール上はOKである。
ただし、時間内であれば。

佐藤棋王が「ここに」だか「5九」だか声を発しながら指し示した瞬間に、対局者の金井四段がすかさず「はい」とはっきり許容の返答をしたので、流れ的には全く違和感なくそのまま対局は続いた。
私も後で何度も再生を繰り返してみて、上記のような微妙な時間経過がわかったのであって、最初に1回見た時点では、指し手は十分間に合っていたという印象を受けた。

でも、じっくり確認したら、これは佐藤棋王の切れ負けと判断されてもしょうがないかもしれない。
金井四段はあの時点で「今、切れてませんでした?」と確認すれば、佐藤棋王の反則負けの判定が下り、ベスト8に進めていたかもしれない。

しかし金井四段はそんなことは微塵も考えていなかったに違いない。
2年前に四段になったばかりの新人棋士が、佐藤棋王という、現タイトルホルダーであり前年のNHK杯優勝者であり順位戦のA級棋士で名人2期経験者でもある、トップ棋士の一人と対戦できていることを誇りに思い、真っ向からぶつかる勝負をやりたい、それだけだっただろう。
途中で変な形で勝ったとしても全くうれしくなかったに違いない。
だから、5九飛を指すのが明らかな佐藤棋王を意識して救おうと、「はい」と即答した。
若いのにすごいやつだなと思った。

勝負は佐藤棋王の勝ちで終わった。
金井四段が投了した時の、力を出しきった爽快感が伝わる明瞭な「負けました」の声と深いお辞儀には感動さえ覚えた。
勝率も上がってきてるし、ぜひこのままぐんぐん伸びてもらって、数年後には和服を着てタイトル戦に臨む彼をぜひ観たいものだ。

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