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私は女性読者を妊娠させました

実は、私はこれまでに女性の読者を3人、妊娠させています。

って、『実在ニョーボよしえサン日記』3巻の中にあるネタなんですけどね。
でも、妊娠させたのは本当です、ええ。

90年代の初めにニフティサーブというパソコン通信(企業が経営する会員制のインターネットみたいなやつ)をやり出して、見知らぬ人と個人間でメールのやり取りができるようになりました。
それまではモーニング編集部経由で来るファンレターか、モーニング誌巻末に付いてるアンケートハガキの感想欄くらいでしか読者さんの声を聞けなかったのですが、パソコンのネットで接点がかなり広がりました。しかも、容易に双方向でやり取りが継続できます。

そうすると、けっこう深い話をしてくる人が出てきまして。

いや、手書きのファンレター時代にもそういう方はいました。
中学校で深刻なイジメにあってて、自殺を決意した日に、1人だけ少し話ができた同級生に自分が大事にしていた『気分は形而上』の単行本をあげたら、その同級生も『気分は形而上』のファンで単行本全巻や臨時増刊まで持ってて、2人で話し込んでるうちに自殺を思いとどまり、その後、大学生になってから「今、僕が生きているのは先生のおかげです」とファンレターをくれた人もいます。

こういう深いお便りが、電子メールが可能になって、いろんな人から来るようになります。
『気分は形而上』の「実在ニョーボ」シリーズや『よしえサン』でマタニティ編や子育て編を描いていた頃だったので、マタニティブルーや産後ブルー、子育ての悩み、不妊症などで悩んでいる方々からのメールがいくつも来ました。

私などにたいしたアドバイスができるわけもないのですが、とにかく気持ちをほぐすような返事を書きました。
そうすると、多分これは私ではなくニョーボの神通力なんでしょうけど、全然出なかったオッパイがあふれるくらい出るようになった、とか、子供がかわいく思えるようになって育児に余裕ができた、とか、気持ちが楽になってもう夫と2人の人生を楽しめばいいやと本気で思うようになり不妊治療をやめたとたん妊娠した、といった報告が来るようになったのです。
特に不妊症から妊娠に至った人は10年くらいの間に3人を数えました。

で、今回、4人目が現れたのです。
つい、昨日のことです。ファンのお1人が開設して下さっている「ファン交流掲示板」にそのお子さんが書き込みに来ていたことがわかりました。

間接的に人の命を救ったり、命を生み出したり、こういうことがあるから今もマンガを描き続けていられます。

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