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マンガは偏見の温床?

SPA!の時事4コマのネタ探しで、あちこちのニュースサイトを閲覧しまくっているのだが、今日はとんでもない記事を読んでしまった。

「マンガ表現の「偏見」知って 中央区で講演」
http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000811040005

取材された吉村准教授はこの記事を読んでどう思っただろう。おそらく激怒しているのではないか。

吉村氏が言いたいのは、「マンガ表現とは現実の記号化である」「「偏見」も記号化されて、典型的なキャラ表現などに使用される」「マンガ表現自体はこれで何か問題があるわけではない」「しかし、これをヒントとして、現実社会にある偏見や差別意識について知ること、考えることができる」ということであろう。

そして、さらに突っ込んで推測してみると、吉村氏は「社会が理想的に偏見や差別意識を廃することができたなら、それはそれで喜ばしいことだが、マンガ表現はキャラに単純な記号的メリハリがつけにくくなって、また新たな表現方法を模索していくことになるかもね」みたいなことを言いたいのかもしれない。その辺をもっと取材したらどうか。面白い記事になるのに。

しかし、なんだ、この記事は。
ちょっと考えれば容易にわかりそうな上記のような脈絡を全く無視したか、それとも本当にわかっていないのか、それこそ偏見に満ちたとんでもない視点で吉村氏の講演を解釈し、マンガに対する誤解を読者に植えつけようとしている。

記事の最後のところで、講演を聞いた市民の「マンガから偏見が刷り込まれるとは驚きました。帰宅したら娘にどう感じるか聞いてみたい」という感想を紹介しているが、この人は明らかに講演の内容を誤解しているじゃないか。
あるいは、一定の方向に向いた思想の人で、この講演は最初から一定の方向でしか解釈する気のない人なのだろう。
それをわざわざ市民の代表的な感想のごとく記事で紹介するのはなぜなのか。この新聞社自体、あるいはこの記事の記者自体が、一定の方向のみを向いてしまっているのだろうか。

私はこの記事を読んで、ある種の怖さ、気味悪さを感じたと正直に感想を述べておく。

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